青木真也×松村哲州×星野善彦の3者対談「フリーランスとしての生き方・稼ぎ方」(1)

 

世界を舞台に活躍する総合格闘家の青木真也さんと対談させていただきました。

青木さんは格闘技だけでなく、動画配信をしたり、本を出版したりと、マルチな顔を持つフリーランサーです。

そんな青木さんに、ビジネスやライフスタイルについての考えなど、いろいろとつっこんで訊いてみました!(2017年10月10日、上野にて)

 

インターネットの活用について

青木
本日はよろしくお願いします。

 

星野
よろしくお願いします。

 

松村
お願いします。
松村
さっそくですが、青木さんは結構ITを活用されてますよね。格闘家やスポーツ選手で、青木さんみたいにサロンやタイムバンク、VALUをやっている方はあまりいないんじゃないでしょうか?
松村
動画配信までされてますが、元々のきっかけは何だったんでしょうか?

 

青木
元々WEBが好きで、インターネットの世界も好きだったんです。

 

松村
Twitterもですか?

 

青木
Twitterもですね。
青木
コミュニケーションというと、多くの人が毎晩会ってお酒飲みに行って……というのが主流じゃないですか。それがすごく苦手だったんですよ。
青木
パソコンやスマホを使ってTwitterだったりmixiだったり2ちゃんねるだったり、そういう世界観の中で、「あ、もう一つ自分の居場所がある」みたいな。
青木
自分の世界があって、土曜日の練習がない夜とかにそこで交流するのが僕の中で飲み会をしているような、そんな感覚で。お酒あんまり飲まないんですけど。まあWEBが好きなんですよね。

 

松村
最初からITを使って「収入にしよう」とか「仕事にしよう」とかいう考えはなかったんですか?

 

青木
なかったと思います。好きだったんだと思います。居心地が良かった。

 

星野
ユーザーとして居心地が良かったんですね。

 

青木
WEBって広告とかで考えるとまだまだ弱いと思うので、必ずしもWEBを使う必要はないですよね。

 

星野
どういう方が使ったら良いと思いますか?例えばアスリートの中では。

 

青木
メジャースポーツのアスリートは使う必要ないんじゃないのかなと思います。マスメディアが付いているので。
青木
僕、本を出していて一番感じたんですけど、日経新聞に自分の本の広告が出たんですよ。するとその日のAmazonのランキングが急に3番とか4番に上がって。日経新聞とAmazonの相性が良いっていうのもあるんですけど、新聞って死んだメディアだと言われてたけど、まだ全然強いんだなと思いました。
青木
テレビはもっと強い。そう考えるとやっぱり格闘技だったり、もっとローカルなスポーツであればあるほど活用せざるを得ないと思います。インターネットはまだゲリラ戦の域を出ないから。

 

松村
僕の個人的なイメージなんですけど、スポーツだけで食べていけるのって野球選手くらいかなって思うんですね。
松村
例えばサッカーだと年収2,000万円とか3,000万円で、現役期間って結構短いじゃないですか。そうなるとセカンドキャリアを真剣に考える必要が出てきますよね。

 

青木
セカンドキャリア論でいうと、僕の中でセカンドキャリアってすごく曖昧な言葉だと思うんです。造語だと思うんですけど。そもそもパラレルというか。現役中にいくつも顔を持っていなければいけなくて。

 

星野
格闘家すら一つの顔?

 

青木
そういうスタンスじゃないとこれから難しくなるなと。
青木
今まではその競技をやっている時はその競技だけを見ろっていう時代だったと思うんですけど、今はより多くのものに触れて、より多くのものを見なさいという時代だと思います。触れる事のハードルが低くなった。

 

著者としての顔

松村
本を出版されているというのは自分から声をかけたんですか? それともオファーがあったんですか?

 

青木
僕の場合は、たまたま幻冬社で本を作ってくれた編集者が僕と同じ大学の友達で、そのつながりがずっとあって、ちょっとした文章を書く仕事をくれたりしていたんです。それでたまたま、青木さんやってみますかという話になって。

 

松村
最初はコラムとかですか?

 

青木
最初はその彼が今の幻冬舎に行く前の仕事で、ほんの3ページ位の小さいコラムです。

 

松村
そういうところから始められたんですね。

 

星野
例えばそのコラムというのはどれぐらいの単価で出しているんですか? その友人の編集者から回ってくるお仕事っていうのは単価どれぐらいなんでしょう?

 

青木
Yahoo!と連携しているAbemaのものを書く時に使っているんですけど、X万円行かない位ですね。
青木
X円からX万円。

 

星野
3ページで大体X万円?

 

青木
いやそれは違います。インターネットのものは800字から1,200字位。800字から1,200字でX万円からX万円位の記事を書くみたいな。

 

星野
一般の方がその価格を取れるかは分からないですけど、僕はブロガーの方を主軸にやっているので、その価格からするとやはり結構いい値段ですね。
星野
夢のある話だと思いました。

 

松村
普通のスポーツ選手がなかなかそうやって大学の後輩とつながったりとか、声をかけてもらったりというのはないですよね。

 

青木
そうですね。
あとは好きだっていう……。インターネットのこの界隈が好きだからずっと触っているじゃないですか。

 

松村
Twitterもかなりプライベートで自由に使っていますよね。
松村
もともと僕が声をかけてもらったのって、ラブホテルをコワーキングスペースに使っているっていうのを見られたからですよね。それで会いましょうって話になって。
松村
結構その辺りのハードルは低いですよね。

 

青木
僕、インターネットの住民なのでその辺りのハードルは低いんです。あんまりこだわりは無いですね。これからは多くの顔を持つみたいなのがテーマだと思いますけどね。

 

評価経済社会ってどう思う?


松村
一般の方が名前を売ろうとか、評価経済社会で稼いでいこうとなると、どうでしょうか?

 

青木
僕は社会は完全な評価経済にはならないと思っています。
青木
貨幣経済と評価経済と2つある。できるはずなんですよ。

 

松村
本業がちゃんとあって?

 

青木
いや、完全に貨幣を軸に考える人……具体的に言うと、何円何万何百っていうお金の世界で生きる人と、経済の中で生きる人と2つに分かれると思います。
青木
評価経済ってすごく新しい希望みたいに言われがちじゃないですか。実はすごく冷酷で厳しい社会だと思うので、そこに出て全員がやっていけると僕は思っていなくて。

青木
評価経済といわれるものになればなるほど、格差が大きくなると思います。声がでかかったり尖っていたり、オリジナリティーがあったりする人じゃないと難しい。日本の場合、多くの人が難しくなってくるんじゃないかなぁ……と。

 

松村
タイムバンクとか、1時間あたりの単価を他の方と比べて気にされますか?

 

青木
それは実はあまり気にしてないです。

 

松村
あくまで自分の単価?

 

青木
タイムバンクに関して言うと完全に投機だと思っているので。実際に使用される価格じゃないとあまり意味がないというか。
青木
要は株みたいなものじゃないですか。いっぱいお金が集まれば値段は上がるし、それで使用されなければ極論意味がない訳で。先物になっちゃうんで。あんまり気にはしないですね。

 

松村
タイムバンクとか、バリューとかは自分から声をかけられたんですか?

 

青木
そうですね。やってみたいなというか触れてみたいというか。とにかく格闘技の業界の中で1番最初に新しい物をやってみたい。

 

松村
普通の一般人が知るより早いですよね。

 

青木
早いですね。とにかく新しいものに触っていたい。

 

松村
普段からこういうサービスが始まったとか、何か調べたりしているんですか?

 

青木
TwitterだったりFacebookだったりで、すぐ入ってくるじゃないですか。全てのものに言えると思うんですけど、インターネットの社会ってどんどん新しいものに乗って行かないと負けますよね。

 

星野
僕も前の会社がそうだったので分かります。
星野
IoTっていったら速攻パッケージ作ってすぐ売り切れとか。僕の前の会社は即乗っていく、もう何にでも乗っていくスタイルでやっていました。
星野
すごく大事なことだと思います。

 

気になるお金の話

松村
今でも軸はやはり格闘技のファイトマネーですか?

 

青木
そうですね、でもお金は前ほど気にしなくなったかもしれないですね。

 

松村
それは余裕が出来てきたということですか?

 

青木
お金を持ったからだと言う人もいますけど、お金を持ったからでは多分ないですね。

 

松村
もう将来に対する不安がなくなって来たんですか?

 

青木
多分お金を持っても、将来は皆不安だと思うんですよ。お金を僕より稼いでいる人はいっぱいいて……。
青木
お金をたくさん持っている人でもできないことを自分はやっているっていう自負を、肌感覚で感じられたというか、これを持っているだけで誰にも負けていないと思えるというか……。お金というものにこだわらなくなっているかもしれませんね。

 

松村
何か目標年収みたいなものは設定されているんですか?

 

青木
いや、別にないです。
青木
すごい情けない話なんですけど、自分がこの生活レベルで必要なお金ってそんなに多くないんです。

 

松村
例えばお子さんの学資保険とかですか?

 

青木
まぁそんなレベルですね。だから実はそんなに金だ金だと言うほどでもないんです。

 

松村
東京に住み続けるということには、そんなにこだわりがないんでしたっけ?

 

青木
実はそんなにはないですね。
青木
お金お金となると、それで競うとキリがないので苦しくなっていくと思いますよ。

青木
自分の物差しがないと人に引っ張られていることになってしまう。自分の物差しはコレっていうのを持たないと、結局お金を稼げるようになったとしても豊かかどうかは分からないですよね。
青木
豊かの定義って、すごく難しいんですけどね。

 

「豊かの定義」……たしかに難しいかもしれませんね。

対談はまだまだ続きます!


星野×松村公式Twitterアカウント → https://twitter.com/syssales
星野 善彦Twitterアカウント → https://twitter.com/yh_229
松村 哲州Twitterアカウント→ https://twitter.com/trade_2017


 

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